おはようございます。 先日のリチャード・ブランソン氏に続き、Amazon創業者のジェフ・ベゾス氏もブルーオリジン社でロケットに乗り込み、同社初の有人飛行を成功させました。
特徴的なのが、操縦士や宇宙飛行士を乗せない「完全自動運転」ということ。乗り込んだのは弟のマークに加え、82歳のウォーリー・ファンク氏、オランダの18歳オリバー・デーメン氏だけでした。
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ジェフ・ベゾスが宇宙ベンチャー「ブルーオリジン(Blue Origin)」に着手したのは2000年。Amazonが今のような巨大企業に成長するより遥か昔のことだ。
ブルーオリジンは10年以上にわたり、新型ロケット「New Shepard」のテストを重ねた。15回にわたる無人フライトを成功させ、今回初めての有人飛行に挑戦。創業者ジェフ・ベゾスと弟のマークを乗せることになった。
今後の展望は、イーロン・マスクの「SpaceX」やリチャード・ブランソンの「Virgin Galactic」と同様、富裕層向けの「宇宙旅行」ビジネス。その先に見据えるものは更に壮大だ。
ベゾスは高校時代から、「人類がこのまま増え続けるなら、宇宙に出ていく以外に方法はない」と考えていた。今もそう信じ続けているという。
プリンストン大学の在学中には、宇宙開発のパイオニアとして知られるジェラード・K・オニール氏から強い影響を受けたと言われる。オニール氏は1969年、宇宙空間に人類の居住地をつくる「スペースコロニー」構想を発表。アニメ『ガンダム』にも着想を与えたとされる。
火星への移住を掲げるイーロン・マスクとの違いは、他の惑星を移住先とは考えていない点だ。重力など諸条件が違いすぎるとし、遠心力によって機械的に重力を再現するというアイデアを主軸においている。
「人類は地球よりも大きな存在だ」とベゾスはいう。太陽系には潤沢なリソースがあり、宇宙に出れば人類は「1兆人」に拡大できるとする。そうすれば、1,000人のモーツァルトと1,000人のアインシュタインを輩出できると豪語した。
これが実現できれば、信じられないような文明を作り出せる。こうしたアイデアに本気でワクワクしているからこそ、AmazonのCEOを辞めてでも本腰を入れようと考えたのであろう。
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米Pelotonがビデオゲーム事業への参入を計画している。自宅でフィットネスバイクなどのオンラインクラスを受講できる「コネクテッドフィットネス」事業を展開する企業だ。
計画しているのは、アプリ内で楽しめる「Lanebreak」と題されたゲーム。今年後半からベータ提供を始める見通しで、2022年の前半には正式リリースできるよう進める。
LanebreakはPelotonが提供するフィットネスバイク『Bike』『Bike+』のどちらかで利用可能。音楽に合わせ、負荷が変化する中でペダルを漕ぐ。ゲームのスコアは他のプレイヤーと比べられる。
ゲームの方向性は、Peloton会員に試験的なミニゲームを提供しながら決められた。協力プレイや競争、独立型などといったフォーマットを検討したという。
Pelotonが特に関心を抱いているのが「ノンゲーマー」の反応だ。キャンディクラッシュなどのモバイルアプリは熱心なゲーマー以外に大ヒットした。それと同じことを、フィットネスの世界に持ち込もうとしている。
任天堂の『リングフィット アドベンチャー』の成功を思えば、Pelotonが同様の取り組みに着手するのは決して不思議ではない。Lanebreakのコースは、マリオカートの「レインボーロード」に似ているという声もある。
別領域では、Netflixがゲーム事業への参入を考えているという話もある。エンターテインメントの境界線は、今後どんどん曖昧になっていくのかもしれない。
Strainer
ロンドン発の会員制クラブ「Soho House」。その運営会社であるMembership Collective Groupが先週、ニューヨーク証券取引所へ上場した。
入会するのに必要なのは収入でも資産でもない。「クリエイティブであること」 だ。音楽や映画など各界のキーマンが集い、交流を深める場として利用されてきた。
地域ごとに組成された運営委員会が応募者の適性を厳密に審査。許可待ちリストに並ぶ人数は4万8000人以上にのぼる。
誰もが羽を伸ばせるよう、「House」内での写真撮影や録画は禁止。原則、顔見知りでないメンバーに話しかけることすら違反行為だ。
ベールに包まれたその事業モデルについて、昨日の記事でご紹介した。是非チェックしていただきたい。
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