ゲームとフィットネス
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米Pelotonがビデオゲーム事業への参入を計画している。自宅でフィットネスバイクなどのオンラインクラスを受講できる「コネクテッドフィットネス」事業を展開する企業だ。
計画しているのは、アプリ内で楽しめる「Lanebreak」と題されたゲーム。今年後半からベータ提供を始める見通しで、2022年の前半には正式リリースできるよう進める。
LanebreakはPelotonが提供するフィットネスバイク『Bike』『Bike+』のどちらかで利用可能。音楽に合わせ、負荷が変化する中でペダルを漕ぐ。ゲームのスコアは他のプレイヤーと比べられる。
ゲームの方向性は、Peloton会員に試験的なミニゲームを提供しながら決められた。協力プレイや競争、独立型などといったフォーマットを検討したという。
Pelotonが特に関心を抱いているのが「ノンゲーマー」の反応だ。キャンディクラッシュなどのモバイルアプリは熱心なゲーマー以外に大ヒットした。それと同じことを、フィットネスの世界に持ち込もうとしている。
任天堂の『リングフィット アドベンチャー』の成功を思えば、Pelotonが同様の取り組みに着手するのは決して不思議ではない。Lanebreakのコースは、マリオカートの「レインボーロード」に似ているという声もある。
別領域では、Netflixがゲーム事業への参入を考えているという話もある。エンターテインメントの境界線は、今後どんどん曖昧になっていくのかもしれない。