米国ユーザー数が頭打ち「Snap」有料プランが貢献、広告商品とアジア圏等の拡大で収益向上へ
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開示資料より作成
コミュニケーションアプリ「Snapchat」を手がけるSnapが、着実に業績改善に向けた打ち手を進めている。昨年10〜12月期決算で、売上高は15.6億ドル(前年比14%増)へ拡大。営業損失は2,688万ドルに縮小した。
現在の株式市場は、利益を上げられない「成長企業」に厳しい。そもそもSnapは広告を中心としたモデルで、売上高が年末シーズンに偏る季節性がある。いくら赤字が縮小したといっても、黒字化が見えたと言うのは時期尚早だ。
スピーゲルCEOが掲げるSnap社の戦略は、概ね一貫している。優先事項はコミュニティを育ててエンゲージメントを深めること。売上高を伸ばして多様化し、長期ビジョンである「AR時代」の到来に備えることだ。