おはようございます。 1〜3月におけるNetflixの北米有料会員獲得数は45万人でした。
その一方、今回ご紹介する競合のHBO Maxは同時期に国内で280万人を獲得。サービスの規模による伸びしろの違いはありますが、今後の成長が危ぶまれる部分ではあります。
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Netflixやディズニー、Amazonまでがしのぎを削る動画ストリーミング市場。そんな中、「HBO Max」も大きく伸びている。
日本ではあまり知名度が高くないが、HBO(Home Box Office)は米国屈指のケーブルテレビ局。1972年にタイム社の傘下で始まり、1975年には米国で初となる衛星放送を開始。
1990年にタイムとワーナーが合併し、タイムワーナーになった。2018年にAT&Tと合併し、タイムワーナーは「ワーナーメディア」になった。
2011年に開始した『Game of Thrones』は第4シーズン(2014年)を平均1,840万人が視聴する大ヒット作に。そして2020年、自前の動画配信サービスとして始めたのが『HBO Max』だ。
HBOとHBO Maxを合わせた購読者数は世界で6,400万人。2億人に達したNetflixや、グループ全体で1.2億人を超えたディズニーには後塵を拝する。
しかしAT&Tには、米国最大の通信キャリアだという強みがある。2020年に稼いたフリーキャッシュフローは275億ドル。そのうち55%は配当に充てられるが、収益の安定性は折り紙付きだ。
2月には『DirecTV』など有料TV部門のスピンオフも発表。競争が激化する中、メディア産業の構造転換に対応する動きを本格化している。
Strainer
ハイエンド向けのアウトドア商品を手がけるスノーピークが好調だ。3月の底値からの株価上昇率は実に7倍。
ルーツは新潟の燕三条にある。「キャンパーが欲しいものを、キャンパーが作る」という哲学のもと、事業を展開してきた。
2020年度には、コロナ禍で4〜5月に実店舗のほとんどを臨時休業したにも関わらず大幅増収。密を避けられるレジャーとしてアウトドア人気が高まった。
コロナ禍でアウトドア需要が拡大しただけではない。同社がこれまでに築き上げたブランド力が威力を見せ、グローバル施策も実を結んだ。
背景にあるのは、長年培った独自の戦略だ。これまでにスノーピークが培ってきたものについて、先日の記事でご紹介した。ぜひチェックしていただきたい。
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食料品世界最大手のネスレが好調だ。コロナ禍で外出自粛が続くなか、自宅用にコーヒーを買い求める顧客が増えている。
同社は2018年に70億ドルを投じ、スターバックス製品を小売店で販売する権利を取得。自社ブランド「ネスカフェ」とあわせ、足元では大きな収益源となっている。
カプセル式コーヒー「ネスプレッソ」の2021年1〜3月期の売上高は前年比17.1%増。人気シリーズ「World Explorations」に上海やブエノスアイレスの豆を追加するなど、ラインナップの拡充が進む。
あわせて、1台2〜3万円ほどする専用のコーヒーマシン「ヴァーチュオ」の販売も増え、客単価が上昇。「オフィスや食堂よりも、自宅でコーヒーを楽しむ人から得られる収益の方が大きい」(広報担当者)という。
今年3月には1.17億スイスフラン(≒140億円)を投じ、生産・物流拠点を増床。世界中で高まるコーヒー需要に対応できる体制を整える。
グループ全体の売上高は前年比1.3%増の211億スイスフラン(≒約2兆5000億円)。為替などの影響を除けば7.7%の増収となり、事前の市場予想を大きく上回った。
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