事業内容
IGポートは、自社および連結子会社6社(株式会社プロダクション・アイジー、株式会社マッグガーデン、株式会社ウィットスタジオ、株式会社シグナル・エムディ、株式会社リンガ・フランカ、海外子会社1社)と持分法適用関連会社9社から成るグループ企業です。同社グループは、映像制作事業、出版事業、版権事業を主軸に展開しています。
映像制作事業では、劇場、テレビ、配信、ビデオ、ゲーム用のアニメーションおよび実写映像の制作を手掛けています。企画から編集までの一貫した制作ラインを持ち、クリエイターの映像制作能力の向上や制作ラインの管理スタッフによる品質水準の維持、スケジュール管理、制作予算管理などのノウハウを蓄積しています。
出版事業では、コミック誌、コミックス(単行本)、イラスト集などの関連書籍や電子書籍の出版、販売を行っています。これらの作品は、各世代に向けて満足感のある作品構成で展開されています。
版権事業では、アニメーション作品の製作を目的とした製作委員会への出資や、コンテンツ資産による国内外への二次利用に関する一部権利の販売業務を行っています。また、自社制作作品の制作者印税や企画・原作を行った作品における企画・原作印税等の収入も得ています。
その他事業として、雑誌のイラストやキャラクターの商品化、デジタルコンテンツ等の販売・制作収入を得ており、多岐にわたる事業を展開しています。これらの事業を通じて、IGポートはエンターテインメント業界における多角的なビジネスモデルを構築しています。
経営方針
IGポートは、映像制作、出版、版権事業を中心に展開するグループ企業です。同社は、「感動する作品や楽しめる作品を創り続ける」という理念のもと、多くの視聴者や読者に感動を与える作品を創出することを経営方針としています。そのために、中長期的なキャッシュフローの生成を目指し、自社コミック原作の創出、映像化作品のマルチメディア化、コンテンツのシリーズ化推進、そしてNFT化した商品やオリジナルキャラクター商品の海外販売を重点領域としています。
経営戦略の一環として、同社は映像制作事業と出版事業において、制作・進行管理を強化し、版権事業ではヒット作品への出資を通じて、事業内のコンテンツを最大限活用し利益の最大化を図っています。また、ROE(自己資本利益率)8%以上を目標に掲げ、投資拡大の好循環を実現することで、事業の拡大を目指しています。
同社は、クリエイターや協力会社の獲得、映像制作事業の予算見積りと管理、映像技術の進歩への対応、メディアの多様化、そして海外展開を優先的に対処すべき課題としています。これらの課題に対応することで、IGポートは持続可能な成長を目指し、エンターテインメント業界における競争力を高めていく戦略を推進しています。