Pandora Media, Inc.【P】 NYSE

パンドラ・メディアはカリフォルニア州オークランドに本社を置く音楽ストリーミングプラットフォームを提供する企業。2000年に個人へカスタマイズされたラジオステーションを届ける事を目的に創業。2011年にニューヨーク証券取引所に上場。2013年2億ユーザー及び7000万アクティブユーザーの獲得を達成。2015 年にチケット販売サービスのTicketを買収。米国各都市の広告営業部隊を強みとしている。

Pandora Media, Inc.【P】 NYSE

パンドラ・メディアはカリフォルニア州オークランドに本社を置く音楽ストリーミングプラットフォームを提供する企業。2000年に個人へカスタマイズされたラジオステーションを届ける事を目的に創業。2011年にニューヨーク証券取引所に上場。2013年2億ユーザー及び7000万アクティブユーザーの獲得を達成。2015 年にチケット販売サービスのTicketを買収。米国各都市の広告営業部隊を強みとしている。

事業内容

沿革・会社概要

Pandora Media, Inc.(パンドラ)は、Pandora-Streaming Radio とオンデマンド音楽サービスを提供する企業。カリフォルニア州オークランドに本社を置き、2000年に個人へカスタマイズされたラジオステーションを届けることを目的に創業。2011年にニューヨーク証券取引所に上場。2013年2億ユーザー及び7000万アクティブユーザーの獲得を達成。2015 年にチケット販売サービスのTicketを買収。米国各都市の広告営業部隊を強みとしている。

Pandora は、世界でも有数の音楽発見プラットフォームを運営する企業であり、モバイルデバイス、カースピーカー、家庭内の接続デバイスなど、いつでもどこでも音楽を聴きたいときに、リスナーにパーソナライズされた体験を提供する。すべてのリスナーに同じコンテンツを同時に放送する従来のラジオとは異なり、リスナーはパーソナライズされたステーションやプレイリストを作成したり、曲やアルバムをオンデマンドで検索して再生したりすることができることが特徴である。「Music Genome Project」、「コンテンツプログラミングアルゴリズム」、リスナーから収集したデータをもとに、リスナーの音楽嗜好を予測し、個々のリスナーの嗜好に合った音楽コンテンツを再生し、リスナーが好きになると思われる音楽を紹介している。

Pandoraは、2019年にSiriusXMによって買収された。2020年現在、SiriusXMとPandoraを合わせて毎月1億人以上の人々にオーディオ製品を提供している。

製品・サービス・ビジネスモデル

ミュージシャンによって設立されたPandoraは、アーティストに貴重なデータとツールを提供し、オーディエンスの成長とファンとのつながりをサポートする。Pandora は、広告付きラジオサービス、『Pandora Plus』と呼ばれるラジオサブスクリプションサービス、『Pandora Premium』と呼ばれるオンデマンドサブスクリプションサービスを提供している。リスナー時間の大部分はモバイルデバイスで発生しており、収益の大部分はモバイルデバイス上での広告配信から得ている。

ユーザーの嗜好を理解するのに役立つ数十億のデータを利用して、Pandoraは、オーディオ広告、ディスプレイ広告、動画広告を組み合わせて、リスナーにターゲットを絞ったメッセージを配信する機会を、地元および全国の広告主に提供している。

2017年12月31日に終了した年度には、206億1,000万時間のコンテンツをストリーミング配信した。アクティブユーザー数は7,470万人、有料購読者数は548万人となっている。

Pandoraの広告対応ラジオサービス

Pandoraの広告対応ラジオサービスは、リスナーに、Pandoraのパーソナライズされたプレイリスト生成システムを利用して、音楽、お笑い、ライブストリーム、ポッドキャストのカタログにアクセスすることで、Pandoraのすべての配信プラットフォームで無料で利用できるサービスである。このサービスは、Music Genome Projectを利用して、リスナーが喜ぶと思われる音楽を再生するステーションを瞬時に生成することで、リスナーに評価されている。データサイエンスを駆使して、リスナーの反応をもとに、選曲したコンテンツに合わせたリスナー体験をさらに進化させている。

また、リスナーはステーションに様々な機能を追加したり、ステーション名を変更したりすることができ、サービスをさらにパーソナライズすることが可能だ。また、広告サポートサービスのリスナーには、動画広告の視聴と引き換えに、Pandora プレミアムサービスの機能を含むオンデマンドリスニング体験への一時的なアクセスが提供されている。

Pandora Plus サブスクリプションラジオサービス

『Pandora Plus』は、Pandora ラジオサービスの有料版で、リプレイ、曲のスキップ、オフラインリスニング、サポートされているデバイスでの高品質なオーディオ、長時間のタイムアウトなしのリスニングなどが含まれている。このサービスは、スキップやリプレイなどの限定的なインタラクティブ機能を望むリスナーに評価されているサービスだ。広告付きサービスと同様に、リスナーがプラットフォームと対話すればするほど、リスナーにお勧めするコンテンツがカスタマイズされていく。

Pandora Premium オンデマンドサブスクリプションサービス

Pandoraのオンデマンドサブスクリプションサービス『Pandora Premium』は、2017年4月に米国でサービスを開始した。『Pandora Premium』は、Pandora Plusのラジオ機能と独自のオンデマンド体験を組み合わせたもので、ユーザーは曲やアルバムの検索、再生、収集、自分でまたはボタンをタップするだけでプレイリストを構築したり、キュレーションされたプレイリストを聴いたり、ソーシャルネットワーク上でプレイリストを共有したりすることができる。Pandora 独自の機能として、リスナーは一部のプレイリストだけを作成するだけで、Music Genome Projectを利用することで、ユーザーのリスニング活動に基づいてプレイリストを完全に完成させることができる

曲の配信だけでなく、お気に入りのアーティストの履歴を読んだり、アーティストの写真を見たりすることで、リスナーは自分が聴いている音楽をより深く知ることができる。また、モバイルリスナーは、データサイエンスを活用したカスタマイズされたリスナープロファイルにアクセスすることができ、最近のお気に入り、歴代トップアーティスト、プレイリスト、サムシングなどのユーザーデータをハイライトすることで、リスナーの好きな楽曲データや好みを他のリスナーと共有できる。

さらに、Pandoraのサービスにはソーシャルネットワーキング機能も組み込まれている。ミュージックフィードは、リスナーがソーシャルネットワーク上で体験している音楽をリアルタイムで集中的に見ることができ、曲、アルバム、アーティストのレコメンドを提供したり、受け取ったりすることができる。リスナーは、Pandoraのシェア機能を使用して、ソーシャルメディア、メッセージングアプリ、電子メールを介して自分のステーション、曲、アルバム、プレイリストを共有することも可能である。

2017年12月期 Annual Report FORM 10-K(提出日:2018年2月26日)

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