事業内容
丸八倉庫は、主に物流事業と不動産事業の2つの事業セグメントを持っています。これらの事業は、同社とその連結子会社である東北丸八運輸株式会社と丸八クリエイト株式会社によって運営されています。
物流事業では、丸八倉庫は貨物の保管、荷役作業、貸倉庫業務を行っています。これらの業務の一部は、東北丸八運輸株式会社に委託されています。また、東北丸八運輸は貨物自動車運送事業法に基づき、東北地区を拠点に運送業務を展開し、丸八倉庫の保管貨物の一部を配送しています。
不動産事業においては、丸八倉庫は不動産の造成、売買、仲介、賃貸、管理、コンサルテーションを行っています。丸八クリエイト株式会社も同様の不動産業務を手がけており、これにより不動産関連の幅広いサービスを提供しています。
経営方針
丸八倉庫は、2022年に策定した中期経営計画(2022-2026)を通じて、企業価値の向上と株主利益の確保を目指しています。この計画では、安定的かつ持続的な成長を実現するための施策が展開されています。特に、物流サービスにおいては、長年培ってきた3PLのノウハウを活かし、顧客のニーズに応えるビジネスモデルを強化しています。
同社は、物流業界の変化に対応しつつ、営業力と営業基盤の強化を図っています。具体的には、外部情報ネットワークの活用や人材育成、物流管理システムの開発を通じて、営業力の向上を目指しています。また、新規倉庫の建設や不動産資産の取得により、事業基盤の拡大と強化を進めています。
ガバナンスの強化も丸八倉庫の重要な戦略の一部です。強固な財務基盤を維持しつつ、資本政策やコンプライアンス体制の強化を図っています。さらに、株主還元施策として、配当金の増額を行い、株主の利益向上に努めています。
丸八倉庫は、売上高や営業利益、自己資本比率などの主要財務指標の改善を目指しています。これにより、資本市場からの評価を高め、資本コストを上回る資本収益性の実現に取り組んでいます。今後も中期経営計画に基づく施策を着実に遂行し、企業価値の向上を図っていく方針です。