事業内容
トーセイ株式会社は、多岐にわたる不動産関連事業を展開しています。主な事業セグメントには、不動産再生事業、不動産開発事業、不動産賃貸事業、不動産ファンド・コンサルティング事業、不動産管理事業、ホテル事業があります。
不動産再生事業では、価値が劣化したオフィスビルや商業施設を取得し、バリューアッププランを施して再生不動産として販売しています。また、Restyling事業として収益マンションを分譲物件として販売しています。
不動産開発事業では、東京都区部を中心に土地の価値を最大化する開発を行い、オフィスビルやマンション、ホテルなどを販売しています。代表的なシリーズには、T'S BRIGHTIAやTOSEI HOTEL COCONEなどがあります。
不動産賃貸事業では、東京都区部を中心にオフィスビルやマンションを賃貸し、テナントのニーズを把握してバリューアッププランの充実を図っています。
不動産ファンド・コンサルティング事業では、トーセイ・リート投資法人のアセットマネジメント業務を受託し、不動産ファンドの管理運用や企業不動産のコンサルティングを行っています。
不動産管理事業では、オフィスビルやマンションの管理業務を行い、ビルメンテナンスやプロパティマネジメントを通じて資産価値を保ち続けています。
ホテル事業では、TOSEI HOTEL COCONEブランドの企画・運営を行い、ホテル開発や中古オフィスビルのホテルコンバージョンを手がけています。これまでの不動産事業で培ったノウハウを活かし、多様なサービスを提供しています。
経営方針
トーセイ株式会社は、長期的な成長を目指し、「トーセイグループ長期ビジョン2032」を策定しました。このビジョンは、同社が持つ不動産ソリューション力やポートフォリオ・マネジメント力、グローバル・リーチ力を活かし、サステナブルな社会の実現に貢献することを目指しています。特に、独自の不動産ポートフォリオマネージャーとしての地位を確立し、多様なソリューションを提供することに注力しています。
中期経営計画「Further Evolution 2026」は、長期ビジョンの第一フェーズとして位置づけられています。この計画では、サステナビリティ経営の推進や事業ポートフォリオの進化、DXの活用による業務効率化など、5つの基本方針に基づく施策を展開しています。これにより、トーセイの競争力を高め、企業価値の向上を図ることを目指しています。
トーセイは、不動産再生事業や不動産開発事業において、環境配慮型商品の提供や既存不動産の活用を進めています。また、安定事業としての不動産賃貸事業やホテル事業では、テナントニーズに応じた設備仕様の研究やブランド浸透を図っています。これにより、トーセイブランドの確立と市場での差別化を進めています。
さらに、DX分野では、不動産テックビジネスの推進により、新たな顧客層へのアプローチを強化しています。具体的には、不動産クラウドファンディングやセキュリティ・トークン発行などを通じて、投資機会を提供しています。これにより、業務プロセスの効率化と新たな市場開拓を目指しています。
トーセイは、成長を支える基盤として、人材育成や組織体制の強化に注力しています。多様な社員が個性を活かし、力を発揮できる環境を整備することで、社員エンゲージメントを高めています。また、財務戦略としては、資金調達力の強化と資本効率を意識した成長投資を継続し、健全な財務体質を維持しつつ、利益還元の向上を図っています。