事業内容
オービスは、複数の事業セグメントを持ち、多岐にわたる事業を展開しています。主な事業には、梱包用材の製造・販売、プレハブハウスや鋼構造物の製造・販売、仮設建物のリース、一般建築、太陽光発電システムの請負、自然エネルギーによる発電事業、ゴルフ場の運営があります。
木材事業では、ニュージーランドから輸入したラジアータパインや国産スギを原材料に、広島県福山市の工場で製材を行っています。これにより、梱包用材、パレット用材、ドラム用材、土木建設仮設用材、木材チップなどを製造・販売しています。
ハウス・エコ事業では、プレハブハウスや鋼構造物の製造・販売、仮設建物のリースを行っています。また、一般建築や太陽光発電システムの請負も手がけており、幅広い建設ニーズに対応しています。
太陽光発電売電事業では、自然エネルギーを活用した発電事業を展開しています。これにより、持続可能なエネルギー供給を目指し、環境に配慮した事業活動を行っています。
ライフクリエイト事業では、ゴルフ場の運営を行っています。これにより、地域のレジャー施設としての役割を果たし、顧客にリフレッシュの場を提供しています。
経営方針
オービスは、成長戦略として「NEXT STEP 10」という中期経営計画を掲げています。この計画では、2027年10月期までに「売上高130億円以上」「営業利益10億円以上」を目指しています。これを達成するために、同社は事業の多角化と効率化を推進しています。
具体的な取り組みとして、オービスは2024年3月に鋼構造物の製造を行う寿鉄工株式会社を子会社化しました。これにより、製品ラインナップの拡充や購買力強化を図り、コスト競争力を高めることを目指しています。また、主要設備の更新を通じて生産能力を向上させ、コスト削減や品質向上を実現しようとしています。
オービスの強みである「軽量鉄骨」と寿鉄工の「重量鉄骨」は、顧客層に類似性がありながらも異なる製品カテゴリーを補完し合う関係にあります。このシナジーを活かし、経営資源の共有や事業連携を強化することで、新たな価値創造と企業価値の向上を目指しています。
さらに、木材事業では設備投資を行い、生産効率の向上を図っています。特に、国産スギ材を用いた非住宅分野への営業活動を強化し、新たな市場開拓を進めています。これにより、低迷する梱包用材市場の影響を緩和し、事業の安定化を図っています。