第一屋製パン【2215】 スタンダード(内国株式)

パン類や和洋菓子の製造販売を行う食品事業と、土地や建物の賃貸を行う不動産事業。

第一屋製パン【2215】 スタンダード(内国株式)

パン類や和洋菓子の製造販売を行う食品事業と、土地や建物の賃貸を行う不動産事業。

事業内容

第一屋製パンは、主に「食品事業」と「不動産事業」の2つの事業セグメントを持っています。食品事業では、パン類を中心に和洋菓子やクッキーなどの製造販売を行っています。不動産事業では、所有する土地や建物の賃貸を行っています。

食品事業において、第一屋製パンは豊田通商から一部の原材料を購入し、自社でパンや和洋菓子を製造・販売しています。また、スリースター製菓ではクッキーなどを製造し、販売しています。さらに、ファースト・ロジスティックスがグループ製品の配送を担当しています。

不動産事業では、第一屋製パンは自社が所有する土地や建物を賃貸しています。この事業は、食品事業とは異なる収益源として、企業の安定した収益基盤を支えています。

経営方針

第一屋製パンは、成長戦略として「おいしさに まごころこめて」を掲げ、顧客の期待を超える感動を提供することを目指しています。1947年の創業以来、パンと菓子分野で培った技術力を基に、品質向上と原価低減を進め、食を通じた価値提供に努めています。

同社は、マーケティング力を強化し、独自技術で差別化した商品群を創造することに注力しています。特に、NB商品の開発やキャラクター商品に力を入れ、売上拡大を図っています。また、パンと親和性の高い新領域として、焼き菓子や冷凍生地などの開発にも注力しています。

組織体制の見直しも進めており、迅速な意思決定を可能にするために、2023年に本部制を廃止し、社長直下に各部門を配置する文鎮型組織に変更しました。これにより、マーケティング部門と開発部門の連携を強化し、柔軟な商品開発を推進しています。

さらに、安定生産体制の構築や業務インフラの効率化を目指し、設備投資とシステム投資を積極的に行っています。不動産事業では、横浜工場跡地の有効活用を進め、収益基盤の強化と企業の安定性確保を目指しています。

2025年度の基本方針として「生まれ変わる(リボーン)」を掲げ、厳しい外部環境に対応するため、積極的な設備投資を加速させています。食品事業では、ロングセラー商品のリニューアルやキャラクター商品の開発を進め、ブランド強化を図っています。

生産部門では、DPS(第一パン生産方式)の継続と設備投資による生産性向上に取り組んでいます。また、食品ロス削減を目的に消費期限の延長を進め、物流費の上昇に対しては配送コースの再編や共同配送を推進しています。