日本フェンオール【6870】 スタンダード(内国株式)

熱のコントロール技術を基に、火災警報システムや消火システム、人工腎臓透析装置、プリント基板の実装組立、消防ポンプなどを手がける企業。

日本フェンオール【6870】 スタンダード(内国株式)

熱のコントロール技術を基に、火災警報システムや消火システム、人工腎臓透析装置、プリント基板の実装組立、消防ポンプなどを手がける企業。

事業内容

日本フェンオールは、熱のコントロール技術を基盤に、さまざまな事業セグメントを展開しています。主な事業には、火災警報システムや消火システム、高性能防災システムの開発、販売、設計、施工、メンテナンスがあります。これらのシステムは、火災や爆発の抑制に特化しており、安全性を高めるためのエンジニアリングサービスも提供しています。

温度制御事業では、温度調節器や半導体製造装置用の熱板、高温炉用の熱電対などを開発、製造、販売しています。これらの製品は、精密な温度管理が求められる産業分野で活用されており、システムの設計やサービスも行っています。

医療事業では、人工腎臓透析装置をはじめとする医療機器の開発、設計、製造、サービスを提供しています。これにより、医療現場での効率的な治療をサポートし、患者の生活の質を向上させることを目指しています。

プリント基板事業では、プリント基板の実装組立やアートワーク設計、ノイズ対策を行っています。これにより、電子機器の性能向上や信頼性の確保を支援しています。特に、ノイズ対策はEMC(電磁両立性)に対応した設計を提供しています。

消防ポンプ事業は、㈱シバウラ防災製作所が担当し、消防ポンプや消防車、保安ポンプ、全自動消火システムなどの開発、製造、販売を行っています。これらの製品は、消防・防災機器としての役割を果たし、地域社会の安全を支えています。

経営方針

日本フェンオールは、経営理念に基づき「基本の徹底」と「変化への挑戦」をスローガンに掲げています。ミッションとして「価値創造で未来の安全と安心をカタチに」を掲げ、顧客の期待を超える「ものづくり」のベストパートナーを目指しています。品質と信頼、探求と挑戦、挨拶と感謝を指針とし、技術力を高めることで顧客の課題解決に貢献しています。

同社は中期経営計画2025を策定し、経営基盤の強化と成長事業への投資を推進しています。重点施策として、選択と集中による事業構造の整備、新製品開発による収益基盤の強化、人的資本の取り組み、ガバナンス体制の強化を掲げています。これにより、企業価値の向上を目指しています。

経営目標の達成状況を判断するため、ROE(自己資本利益率)とEBITDAマージンを重視しています。中期経営計画2025では、2028年度の目標値をROE6%、EBITDAマージン12%と設定し、これらの指標を達成するための取り組みを進めています。

日本フェンオールは、持続的成長を実現するため、製品ポートフォリオの見直しや販売領域の拡大を進めています。また、事業構造の整備によりリソースの最適化を図り、品質管理体制と開発体制の強化を進めています。これにより、収益基盤の強化と新たな製品開発を目指しています。

さらに、同社は人財投資の強化にも注力しています。労働人口の減少に対応し、専門的スキルを持つ人材の確保と育成を進めています。採用の強化や教育体制の見直しを通じて、職場環境の整備を進め、持続的な成長を支える人材基盤を構築しています。