シマダヤ【250A】 スタンダード(内国株式)

家庭用事業部門では「流水麺」や「健美麺」などのチルド麺、業務用事業部門では「α麺」などの冷凍麺の製造・販売を手がける。

シマダヤ【250A】 スタンダード(内国株式)

家庭用事業部門では「流水麺」や「健美麺」などのチルド麺、業務用事業部門では「α麺」などの冷凍麺の製造・販売を手がける。

事業内容

シマダヤ株式会社(以下、同社)は、連結子会社であるシマダヤ関東株式会社、シマダヤ東北株式会社、シマダヤ西日本株式会社、およびシマダヤ商事株式会社と共に、麺類の製造および販売を主たる業務としています。同社の事業は主に家庭用事業部門と業務用事業部門に分かれています。

家庭用事業部門では、一般家庭向けに麺類および関連食料品の製造と販売を行っています。シマダヤ関東、シマダヤ東北、シマダヤ西日本が製造を担当し、同社が販売を行います。主な製品には、茹でずに水でほぐすだけで食べられる「流水麺」や、健康志向の「健美麺」、生麺、長期保存可能なLL(ロングライフ)麺などがあります。これらの商品は、食品スーパーなどの量販店で販売され、チルド麺と冷凍麺の2つのカテゴリーに分かれます。

業務用事業部門では、外食産業や中食産業向けに麺類の製造および販売を行っています。こちらもシマダヤ関東、シマダヤ東北、シマダヤ西日本が製造を担当し、同社が販売を行います。主な製品は、長期保存可能で茹でたての麺のおいしさを再現できる冷凍麺です。業務用冷凍麺は、業務用卸店や商社、大手外食店などが主な得意先です。

シマダヤ商事株式会社は、同社グループへの車両リース、消耗品の物販、損害保険代理などのサービスを提供しています。これにより、同社グループ全体の運営をサポートしています。

同社の強みは、商品力と品質管理にあります。開発キーワード「7K」(健康、簡便、高品質、買いおき、経済性、国産、環境)に基づく商品開発を行い、FSSC22000認証を取得した工場で生産しています。また、積極的な広告販促活動を通じて、地方・地場製麺メーカーに対して優位性を持っています。結果として、2023年度の家庭用チルド麺全国販売金額シェアで第2位、業務用冷凍麺全国販売金額シェアで第1位を獲得しています。

このように、シマダヤは家庭用および業務用の両方の市場で強固な地位を築いており、高品質な麺類製品を提供することで、消費者および業務用顧客からの信頼を得ています。

特集記事

経営方針

シマダヤ株式会社(以下、同社)は、麺類の製造および販売を主たる業務とし、家庭用および業務用の両市場で強固な地位を築いています。同社は「おいしい笑顔をお届けします」を経営コンセプトに掲げ、品質とブランドを重視し、安全・安心な商品の提供に努めています。これを実現するために、シマダヤブランドの育成、独自技術の市場創造、組織を越えたコミュニケーション、お客様満足の追求、成長と高収益の実現、アイデアカンパニーの目指し、人材育成の7つのビジョンを掲げています。

同社は2025年3月期より新たな3ヵ年中期経営計画をスタートし、「コア事業の『深化』と『利益成長』に挑戦し、収益構造を変革する」を基本方針としています。特に家庭用事業部門の収益改善が重要課題とされており、チルド麺市場の縮小に対しては秋冬期や西日本地域での販売拡大を図り、業務改善を実施します。一方、需要が高まっている冷凍麺については、生産キャパシティの確保を急ぎ、拡大のチャンスを捉えます。

また、同社は持続可能な社会に向けた取り組みも推進しています。健康寿命延伸を目的とした商品の開発・育成、プラスチック使用量の削減、国産原料の使用拡大などを進め、社会課題の解決に貢献する事業活動を行っています。これにより、ステークホルダーからの共感を得ることを目指しています。

業務用事業部門では、高品質で多様なメニューに対応できる冷凍麺を提供し、得意先への提案型営業活動を強化しています。これにより、2023年度の業務用冷凍麺市場シェアで第1位を獲得しています。家庭用事業部門では、流水麺や健美麺、LL麺などの独自技術で生み出した商品を提供し、家庭用チルド麺市場で第2位のシェアを持っています。

同社は、創業100周年を見据えた長期的な視点で、コア事業の深化と利益成長を進めるとともに、持続可能な社会に貢献する取り組みを推進しています。これにより、消費者および業務用顧客からの信頼を得て、安定した成長を目指しています。