ELEMENTSは、国内の連結子会社3社と関連会社2社で構成される企業グループです。グループのミッションは「BEYOND SCIENCE FICTION」であり、ヒトがネットワークに直接繋がることを目指しています。このビジョンを「IoP（Internet of Persons）」と定義し、IoTセンサー、ビッグデータ、AIを組み合わせた「AIクラウド基盤（IoP Cloud）」を提供しています。

ELEMENTSのビジネスモデルは主にBtoBtoCで、デジタルサービスを提供する事業者に対して「IoP Cloud」を導入しています。2018年からこの基盤の提供を開始し、個人認証、個人最適化、個人情報管理の3つのソリューションを展開しています。これにより、個人を自動で認証し、特徴を解析してサービスを最適化するシステムを提供しています。

ELEMENTSの「個人認証ソリューション」では、生体情報を用いた認証サービスを提供しています。主力サービスの「LIQUID eKYC」は、オンラインでの本人確認を可能にし、金融機関や通信会社などで広く利用されています。これにより、本人確認作業の効率化とコスト削減を実現し、ユーザーにとっても利便性が向上しています。

「LIQUID Auth」は、ネットバンキングやECサイトなどでの当人認証を提供するサービスです。これにより、成りすまし不正を防止し、セキュリティを強化しています。商用化フェーズに入り、初回登録から都度認証へとサービスを拡大しています。

「個人最適化ソリューション」では、個人のデータを解析し、モノやサービスを最適化するサービスを提供しています。ECサイトの販売量増加やテレワークの普及に対応し、衣食住に関わる事業者を対象にサービスを展開しています。これにより、デジタル化が進む中での新たなビジネスチャンスを創出しています。

ELEMENTSは、「BEYOND SCIENCE FICTION」をミッションに掲げ、個人認証、個人最適化、個人情報管理の3つのソリューションを展開しています。これにより、個人の認証や情報管理を通じて、社会課題の解決を目指しています。

同社の成長戦略は、個人認証ソリューション「LIQUID eKYC」の市場拡大を中心に据えています。金融業や通信業に加え、CtoCサービスや公共分野への導入を進め、さらにはアジア太平洋地域への海外展開も視野に入れています。

個人最適化ソリューションでは、生成AI技術を活用し、新たな分野の立ち上げを目指しています。既存の事業に加え、パートナー企業との協業を通じて、事業の再成長を図ります。

個人情報管理ソリューション「ELEMENTS CLOUD」は、医療関連分野への導入を進めています。情報セキュリティ技術を活かし、企業の個人情報管理の改善を支援します。

さらに、ELEMENTSはアライアンスやM&Aを活用し、非連続的な成長を追求しています。これにより、財務健全性を維持しつつ、事業の拡大を図ります。