eWeLL【5038】 グロース(内国株式)

訪問看護ステーション向けに「iBow」などのクラウド型業務支援SaaSや「iBow 事務管理代行サービス」を提供するクラウドソフトウェア事業。

eWeLL【5038】 グロース(内国株式)

訪問看護ステーション向けに「iBow」などのクラウド型業務支援SaaSや「iBow 事務管理代行サービス」を提供するクラウドソフトウェア事業。

事業内容

eWeLLは、訪問看護ステーション向けに業務支援SaaSを提供するクラウドソフトウェア事業を展開しています。主力製品である「iBow」は、訪問看護専用の電子カルテで、サブスクリプション形式で提供されています。このサービスは、訪問看護ステーションのオペレーション業務を効率化し、地域における在宅療養を支えることを目指しています。

eWeLLは、サービス提供方法により「クラウドサービス」と「BPaaS」の2つの区分を持っています。クラウドサービスでは、訪問看護ステーションの生産性向上を支援するSaaS型業務支援ツールを提供しています。これには、CRM機能を持つ「iBow」、保険請求機能を持つ「iBow レセプト」、勤怠管理サービス「iBow KINTAI」などが含まれます。

「iBow」は、訪問看護業界のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進するツールとして、訪問看護師が患者宅で記録書類を簡単に作成できるように設計されています。これにより、看護師は本来の業務に専念でき、訪問看護ステーションの収益向上に寄与します。また、eWeLLは自社で訪問看護ステーションを立ち上げ、現場の意見を反映したシステム開発を行っています。

eWeLLのサービスラインアップには、「iBow」シリーズの他に、地域包括ケアプラットフォーム「けあログっと」や、訪問看護向けファクタリングサービス「e-レセ」などがあります。これらのサービスは、訪問看護ステーションの業務効率化や資金調達を支援し、訪問看護市場全体の活性化を目指しています。

eWeLLのビジネスモデルは、サブスクリプション型で、訪問件数に応じた従量課金を採用しています。これにより、訪問看護ステーションの収入が増えるとeWeLLの収益も増えるという、双方に利益をもたらす関係を築いています。また、情報セキュリティ管理にも力を入れ、ISMS(ISO27001)認証を取得しています。

eWeLLの競争優位性は、訪問看護業界のDXを推進する「iBow」の提供にあります。紙カルテに手書きしていた業界に対し、デジタル化を進めることで、業務効率を向上させ、訪問件数の増加を実現しています。また、不正請求の防止にも効果を発揮し、適正な業務支援を行っています。

特集記事

経営方針

eWeLLは、訪問看護市場における成長戦略として、クラウドサービスとBPaaSの拡大を掲げています。これにより、訪問看護市場でのプラットフォーマーとしての地位を確立しようとしています。また、主力サービスから得られる情報を匿名加工情報として活用し、PHRを基にしたデータビジネスを展開することで、事業領域の拡大と企業価値の向上を目指しています。

eWeLLの中期経営計画では、訪問看護ステーション向けの業務支援システム「iBow」を中心に、在宅療養の核となるサービスを提供しています。日本国内ではPHRを中心とした医療データの利活用が進んでおり、eWeLLもこの流れに乗り、地域包括ケアシステムの中で安全で安心な情報共有の仕組みを構築しようとしています。

さらに、eWeLLは在宅治験支援や在宅医療データの活用による新たなサービスの確立を進めています。これにより、訪問看護市場の拡大に対応し、持続可能な成長を実現することを目指しています。訪問看護ステーションの業務効率化を支援し、訪問件数の増加を促進することで、需給問題の解決にも寄与しています。

eWeLLは、開発体制の強化や内部管理体制の整備、システムの信頼性向上に注力しています。これにより、顧客に安心してサービスを利用してもらうための基盤を整えています。また、サステナビリティの推進や人的資本戦略の強化を通じて、持続可能な成長を支える体制を構築しています。