事業内容
土木管理総合試験所は、土木建設工事に関連する試験総合サービス事業を主軸に展開しています。同社及び連結子会社7社で構成され、土質・地質調査試験、非破壊調査試験、環境調査試験などを手がけています。これらのサービスは、建造物やインフラの安全性を確保するために不可欠であり、特に日本のような地盤の軟弱な地域や災害リスクが高い地域での需要が高いです。
また、地盤補強サービス事業では、建設物の建設予定地の地盤調査及び補強工事を提供しており、社会インフラや住宅の安全性向上に貢献しています。
ソフトウェア開発販売事業では、土木及び測量設計向けの3次元空間設計システム「LandForms」や、流体・温熱環境シミュレーションソフト「FlowDesigner」などを開発・販売しています。これらのソフトウェアは、設計の効率化や環境対策に貢献する技術を提供しています。
その他事業としては、自社開発した試験機器の販売も行っており、特に「自動載荷試験装置」や「自動浸透量計測装置」などがあります。これらの事業を通じて、土木管理総合試験所は建設業界の安全性向上と効率化に貢献しています。
経営方針
土木管理総合試験所は、人々の生活環境を豊かにすることを使命とし、土木建設工事に関連する試験総合サービス事業を中心に展開しています。同社は、土・水・大気・構造物調査・測量設計等の適切な情報提供を通じて、サステナブルな社会づくりに貢献しており、防災・減災対策や災害復旧・復興、老朽化インフラの維持管理、環境保全などの課題に注力しています。
中長期的な経営戦略として、2024年から2032年までの新中長期経営計画「いつの時代も選ばれ喜ばれるDKへ」をスタートさせ、機構改革や構造改革に取り組み、安定期から再成長期への体制整備を進めています。人材・組織戦略では、組織間の連携強化と個々の業務推進力の向上を目指し、事業戦略としては、基幹業務の高収益構造化、フランチャイズ店の拡大、新技術の開発、新規事業の推進を通じて、事業領域の拡大と収益性の改善を図っています。
また、同社は技術力の向上とサービスの充実・拡大、試験センターの充実及び営業エリアの拡大、人材の確保と育成、他社との差別化、海外展開、リスクマネジメントの強化など、経営上の対処すべき課題に対しても積極的に取り組んでいます。これらの戦略と取り組みを通じて、土木管理総合試験所は安定的かつ継続的な成長を目指し、企業価値の最大化に努めています。