事業内容
イーエムシステムズ(株式会社EMシステムズ)は、調剤システム事業を展開しています。この事業では、薬局向けのシステムを開発・販売し、関連するサプライの供給や保守メンテナンスサービスを提供しています。主要製品は薬局向けシステムで、自社開発のソフトウェアをパソコンに導入し、顧客に納入しています。
同社はネットワークシステムも提供しており、ASP(アプリケーション・サービス・プロバイダ)を利用した調剤業務支援システムを展開しています。このシステムは、グループ薬局間の情報共有や本部統括管理を実現し、在庫情報の共有も可能にします。
医科システム事業では、クリニック向けの医療事務処理コンピュータシステムを開発・販売しています。主要製品は電子カルテシステムで、パソコンに導入し、顧客に納入しています。販売は自社および連結子会社を通じて行われています。
介護/福祉システム事業では、介護/福祉サービス事業者向けのシステムと医療介護連携ソリューションを提供しています。これらのシステムはパソコンに導入され、顧客に納入されます。販売は自社および販売代理店を通じて行われています。
その他の事業として、連結子会社の株式会社ブリック薬局が薬局の経営を行っています。また、チョキ株式会社はクリニック・薬局向けのキャッシュレス化推進や統計情報を活用した業務支援を行い、株式会社ユニケソフトウェアリサーチは人材派遣業務を展開しています。
経営方針
イーエムシステムズ(株式会社EMシステムズ)は、2027年度を最終年度とする新中期経営計画を策定し、成長戦略を推進しています。この計画では、収益性と資本効率の改善を目指し、特に調剤、医科、介護/福祉の各領域での市場シェア拡大と黒字化を掲げています。具体的には、調剤システム事業でのオプション機能の拡充や価格の適正化、医科システム事業でのクラウド技術を活用した製品開発、介護/福祉システム事業でのサービスラインナップの拡充を通じて、各セグメントの収益基盤を強化します。
同社は、医療と介護の連携によるシナジー創出を長期ビジョンとして掲げています。このビジョンの実現に向け、新中期経営計画を「強い土台作り」の期間と位置付け、収益性と資本効率の改善を最優先に取り組んでいます。また、40年以上にわたる医療DXのノウハウを活用し、行政対応やM&A、アライアンスを積極的に検討することで、持続的な成長を実現する事業ポートフォリオの構築を目指しています。これにより、イーエムシステムズは、医療・介護の現場をデジタルで支える企業としての地位を強化し続けています。