イーソル【4420】 スタンダード(内国株式)

イーソル株式会社は、組込みソフトウェア事業でリアルタイムOSや開発支援ツールを提供し、センシングソリューション事業で車載プリンタやセンサネットワークシステムを展開する企業。

イーソル【4420】 スタンダード(内国株式)

イーソル株式会社は、組込みソフトウェア事業でリアルタイムOSや開発支援ツールを提供し、センシングソリューション事業で車載プリンタやセンサネットワークシステムを展開する企業。

事業内容

イーソル株式会社は、主に組込みソフトウェア事業とセンシングソリューション事業の2つの事業セグメントを展開しています。これらの事業は、イーソルとその連結子会社であるイーソルトリニティ株式会社およびeSOL Europe S.A.S.によって運営されています。

組込みソフトウェア事業は、イーソルの主要な事業基盤であり、国内外の自動車関連メーカーやデジタル家電メーカーなどに対して、OSからアプリケーションまでのフルスタックエンジニアリングを提供しています。特に、リアルタイムOSの開発・販売や組込みソフトウェア開発支援ツールの販売、コンサルティング、エンジニア教育を行っています。

組込みソフトウェアは、特定用途向けに特化した機器で動作するソフトウェアであり、高い信頼性や堅牢性が求められます。イーソルは、リアルタイムOSや開発支援ツールを自社製品として提供し、エンジニアリングサービスも展開しています。これにより、顧客の製品企画から量産開始までをフルスタックでサポートしています。

センシングソリューション事業は、物流関連ビジネスとセンサネットワーク関連ビジネスの2つから成り立っています。物流関連ビジネスでは、車載プリンタやハンディターミナルを開発・販売し、主に食品メーカーや倉庫業者を顧客としています。センサネットワーク関連ビジネスでは、耐環境技術とIoTクラウドシステムを組み合わせたソリューションを提供しています。

イーソルは、ファブレス企業として製品の企画設計と販売を行い、製造は外部に委託しています。また、ソフトウェアエンジニアリング会社への開発委託や派遣の受入れ、センサメーカーからの商品の仕入れも行っています。これにより、効率的かつ高品質な製品とサービスを提供しています。

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経営方針

イーソル株式会社は、組込みソフトウェア技術を核に、グループの拡大と発展を目指しています。2011年に制定した経営理念「eSOL Spirit」に基づき、サイバーフィジカル社会の実現を目指すワールドクラスのフルスタックエンジニアリング企業としてのビジョンを掲げています。

同社は、特に自動車業界におけるSDV(Software Defined Vehicle)を中心に、広義のビークルシステムの推進を図っています。自動車に限らず、鉄道や船舶、航空機、ドローン、ロボットなどの動くもの全てを対象とし、組込みソフトウェア事業の拡大を目指しています。

センシングソリューション事業では、既存の車載プリンタ市場の成熟化を認識しつつ、耐環境技術を活かしたIoTシステムの提案を進めています。自動販売機や移動販売など、コンピュータ化による効率化が見込める分野での成長を目指しています。

イーソルは、フルスタックエンジニアリングの提供を強化し、OSSやパートナーシップを活用しながら技術力を高めています。また、組込みソフトウェアエンジニアの確保と育成を重視し、包括的な成長システムを推進しています。

さらに、センシングソリューション事業では、成熟市場からの出口戦略として、サブスクリプションモデルを導入し、利益の確保を図っています。これにより、既存市場の需要を取り込みつつ、新たな販路拡大を目指しています。