事業内容
FIGは、2018年にモバイルクリエイト株式会社とREALIZE株式会社(旧石井工作研究所)の親会社として設立されました。FIGグループは、FIGとその子会社14社で構成され、主に「IoT」と「マシーン」の2つの事業セグメントを展開しています。
IoTセグメントでは、モバイルクリエイト株式会社が中心となり、移動体通信網やGPSを活用した移動体管理システムを提供しています。主な顧客はトラック運送業者やタクシー事業者で、音声通話システムやタクシー配車システムなどを提供しています。
また、IoTセグメントでは、モバイルクリエイト株式会社が開発・販売する移動体管理システムに関連する通信・アプリケーションのサービスや保守業務をワンストップで提供しています。これにより、販売時の収入だけでなく、継続的なサービス提供による利用料収入も得られるビジネスモデルを展開しています。
マシーンセグメントでは、REALIZE株式会社が半導体・自動車関連製造装置や金型、搬送ロボットの製造販売を行っています。特に半導体製造後工程における装置や金型、自動車搭載品関連製造装置、医療関連装置などを手がけています。
REALIZE株式会社は、グループ内の各種システム機器の製造も行っており、FIGグループ全体の技術力を支えています。これにより、FIGは多様な産業分野でのニーズに応える製品とサービスを提供しています。
経営方針
FIGは、持続可能な成長を目指し、IoTとマシーンの2つの事業セグメントを中心に成長戦略を推進しています。特に、IoT分野では、公共交通や物流業界に向けたIP無線サービスや動態管理システムを提供し、社会の課題解決に貢献しています。
同社は、SmartSocietyの実現を目指し、IoT技術を活用して新たな価値を創出することを使命としています。特に、公共交通や防災分野でのIP無線サービスの拡大を図り、ペイメントプラットフォームの基盤強化にも注力しています。
マシーンセグメントでは、半導体製造装置や車載製造装置に加え、搬送ロボットの製造に注力しています。人手不足を背景に自動化ニーズが高まる中、純国産ロボットの開発を進め、国内外での市場拡大を目指しています。
FIGは、中期経営計画(FY2022-FY2025)において、ロボット事業を成長の柱と位置付け、投資を継続しています。資本効率の向上を図り、FY2025には過去最高業績の達成を目指しています。
同社は、持続的な成長を実現するため、事業ポートフォリオの最適化とコア事業への集中を進めています。特に、IoT×SaaSの収益基盤拡大とロボット事業への積極投資を行い、技術力の向上を図っています。
開発体制の強化も重要な課題とし、IT投資の需要拡大に対応するため、開発人材の確保と体制強化を進めています。グループ全体での技術共有と新商品開発体制の構築を推進しています。
FIGは、優秀な人材の確保と育成を重視し、グループ内での交流や挑戦を促進しています。自己啓発支援制度や資格取得支援制度を通じて、個々の成長をサポートし、コミュニケーション活性化にも取り組んでいます。
ESGやSDGsへの取り組みも進めており、事業活動を通じて持続可能な社会の実現に貢献しています。技術革新や環境負荷低減に努め、経済発展と社会課題解決の両立を目指しています。