事業内容
ダイナパックは、包装材関連事業と不動産賃貸事業の2つの主要な事業セグメントを持っています。包装材関連事業では、段ボール、印刷紙器、軟包装材の製造・販売を行っています。具体的には、段ボールシートや段ボールケース、印刷紙器、美粧段ボール、プラスチックフィルムなどを提供しています。
段ボール部門では、ダイナパックをはじめ、土岐ダイナパック、宮城ダイナパック、宇都宮ダイナパックなどの子会社が製品を製造しています。印刷紙器部門では、土岐ダイナパックとクラウン紙工業が印刷紙器や美粧段ボールを手がけています。
軟包装材部門では、プラスチックフィルムや紙のグラビア印刷物を提供しており、ダイナパックとベトナムのVIETNAM TKT PLASTIC PACKAGING JOINT STOCK COMPANYが関与しています。その他部門では、紙製緩衝材や化成品を扱っています。
不動産賃貸事業では、ダイナパックが不動産の賃貸を行っています。これにより、包装材関連事業とは異なる収益源を確保しています。
経営方針
ダイナパックは、包装材を通じて顧客の想いを届けることを基本理念とし、国内外で事業を展開する総合包装企業です。2025年には新たな企業パーパス「包み、届け、ひらく。」を設定し、社員の価値観を尊重しながら社会の未来づくりに貢献することを目指しています。
同社は2024年から2026年の3年間で積極的な投資を行い、2026年度の連結売上高を700億円、営業利益を30億円とすることを目標としています。収益力の強化と株主還元施策を通じて、企業価値の向上を図る方針です。
中期経営計画では「現在の深化と未来の創造」を命題に掲げ、既存事業の強化と成長分野の取込みを進めています。段ボール事業の収益力強化やサステナビリティ経営の推進を通じて、持続可能な成長を目指しています。
成長分野の取込みでは、M&Aや国内外の生産拠点の拡充、新規事業展開を通じて成長を加速させます。これにより、同社は新たな市場機会を創出し、競争力を高めることを目指しています。
これらの成長戦略を支えるため、開発設計力の強化、人的資本の充実、業務革新と生産革新を推進しています。特に、サステナブル包装やデジタル印刷の追求により、顧客価値の創造を図っています。
財務戦略としては、営業キャッシュ・フローや政策保有株式の縮減を通じて資金を調達し、成長投資や株主還元に充てる計画です。これにより、持続可能な成長と企業価値の向上を実現することを目指しています。