ブルーヨンダーとの馴れ初め
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パナソニックが、かねてより提携していた米国企業「ブルーヨンダー(BlueYonder)」を買収する方針を固めたと日経が報じた。
ブルーヨンダーが手掛けるのは、サプライチェーンの効率化に特化したソフトウェア。AIを活用し、計画系、流通系、物流向けなど、幅広い用途に提供される。
従来のサプライチェーンでは、計画→調達→製造→配送の流れが一方向で、社内外や部門間の縦割り組織でデータが分断されがちだ。何かを変えようとすると、時間がかかってしまう。
ブルーヨンダーは、ここにセンシングや機械学習の技術を取り入れる。各現場の状況をリアルタイムで可視化。データ連携を強め、需要に対して最速・費用対効果の高い対応を可能にすることを目指す。
馴れ初め
ブルーヨンダーが強みとするのはソフトウェア側面。現場のデータを自律的に吸い上げるには、高度なセンシング技術が必要だ。
2019年、パナソニックの位置デバイス技術と、ブルーヨンダーのソフトウェア開発力を組み合わせたソリューションの共同開発を発表。11月には合弁会社を設立した。
2020年5月には戦略的パートナーシップを拡大、20%の株式持分を取得。そして2021年、今回の報道に至った。
報道について、パナソニック側は「当社が公表したものではない」「現時点で決定した事実はない」とコメント。今後の動向に注目したい。