GAFAMに対抗できるか?
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3月1日、ZホールディングスとLINEの経営統合が完了した。日本を代表する二つのインターネット企業が、同じ傘の下で事業を展開することになる。
統合によって、国内の総利用者数はのべ3億人を超える。従業員数は約23,000人、エンジニアは6,500人規模となる。
土台となるのは検索・ポータル、広告、メッセンジャーの「根幹領域」。その上で、特に課題の大きな4領域を「集中領域」と定める。具体的には、コマース、ローカルバーティカル、Fintech、それから社会だ。
今後の目玉の一つが、「PayPay」「LINE Pay」の連携・統合であろう。
2021年4月下旬からは、LINE PayがPayPayのQRコード読み取りに対応。2022年4月にはLINE PayをPayPayに統合する方向で協議を開始した。関係する登録・承認の取得と、必要な手続きの充足が条件となる。
2023年度の売上収益2兆円という、具体的な経営目標も示した。同じく営業利益は2,250億円を計画。
Zホールディングスの今期売上予想は1兆1,400億円、営業利益1,600億円だ。LINEの2020年1〜9月期売上は1,802億円だった。目標達成には大幅なジャンプアップが必要となる。