2021年03月06日 08:00
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ドラッグストア大手のマツモトキヨシホールディングスとココカラファインが2021年10月に予定する経営統合の全貌が明らかになった。

  • 新社名は 「マツキヨココカラ&カンパニー」
  • 会長は現マツキヨHD会長の松本南海雄氏、社長は現マツキヨHD社長の松本清雄氏
  • 2026年3月期に売上高で1.5兆円、営業利益率で7%を目指す

想定するシナジー効果は主に3つだ。

まずはコストの削減だ。仕入れの一本化に伴うスケールメリットで原価を抑えられる上、商品を共同開発することで研究費も軽くなる。

次は店舗網の補完。マツキヨは関東の都市部に、ココカラは関西の都市部に出店が多い。これまでリーチできなかった顧客の獲得につながる。

最後がデータ活用だ。マツキヨは約6000万人(中国含む)、ココカラは約700万人のカード会員を抱える。顧客基盤の統合により、正確な需要予測をもとにした商品開発や広告宣伝ができる。

2020年10月〜2021年9月期では営業利益で200億円の押し上げ効果を見込めるという。

「都市部・インバウンド型」である両社にとってコロナは大きな逆風となっているだけに、早期に相乗効果を出していきたい考えだ。