ニュースの対価は誰が払う?
Shutterstock
Facebookは18日、オーストラリアで報道機関によるニュース記事の掲載を停止した。
事の発端は去年の春まで遡る。豪政府は4月20日、FacebookやGoogleなど大手IT企業に対して、ニュース収集・配信で得ている収益の一部を既存メディアに分配させる法案を議会に提出。今回のFacebookの対応は、新法に対する対抗措置だ。
豪人口は2,500万人で、そのうちFB利用者は1,700万人にのぼる。スコット・モリソン首相は、フェイスブックの行動は「傲慢で、彼らに失望した」と発言している。
新法に対しては、最近までAlphabet(Google)も批判的な立場をとっていた。1月22日には、「Googleは検索サービスを豪州で止める以外の選択肢がなくなる」と豪政府を牽制。
ところが2月4日に方針を一変。去年10月に発表した「News Showcase」をオーストラリアでもローンチすることを発表した。報道機関と正式に提携した上で記事を配信する枠組みだ。
結果的には正反対の行動をとったFacebookとAlphabet。今後、新法が可決されるのかどうか、注目が集まる。