2021年01月23日 08:00
次のテスラを探せ!
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ウォーレン・バフェットが投資したことで知られる中国の電気自動車メーカー、BYDが株式発行により39億ドルの資金を調達した。

テスラの株価が示すように、電気自動車への期待は高まっている。BYDの時価総額も5,712億元(≒9.1兆円)と、2020年初から5倍前後に高騰。

上場企業、しかも資本力がものを言う自動車メーカーにとって、この好機を逃す手はない。Xpengは12月に25億ドルを市場から調達し、Nioも合計45億ドルを集めた。

Nioも時価総額907億ドルと、BYDと同じ水準に達している。投資家からの期待の理由は明白だ。「次のテスラを探せ!」というわけである。

BYD

中国の自動車市場は米国よりも大きく、世界一の規模がある。伸び代を考えれば、重要性は今後さらに高まるはずだ。それに加え、習主席は2060年までにCO2排出量を実質ゼロにする方針を表明。

世界一大きな市場と明るい展望、強力な国家による後押し。評価も高騰するわけである。

BYDが発売したラグジュアリーセダン「Han」は、半年以内で2020年の新エネルギー車としてトップ8位に入った。販売台数は13.7万台。2021年、この領域では中国が最もホットな市場になりそうだ。