2021年01月15日 08:00
国内と中華圏が好調を牽引
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ユニクロやGUを展開する「ファーストリテイリング」が9~11月決算を発表した。

  • 売上収益は前年比0.6%減の6,198億円
  • 営業利益は23.3%増の1,131億円
  • 国内ユニクロ既存店+EC売上は7か月連続で前年比プラス

国内ユニクロ事業の売上収益は前年比8.9%増の2,538億円、営業利益は55.8%増の600億円だった。ルームウェアやヒートテック毛布等が在宅需要にマッチし、「+J」などコラボ商品が好調で客単価に寄与した。

ファーストリテイリング

10月にはEコマース20周年キャンペーンを実施、EC売上は前年比48.3%増の367億円、売上構成比は14.5%に上昇した

集客のための値引きを抑制し、粗利益率が53.8%に改善。店舗への配送頻度見直しやチラシサイズ調整、TVCM本数の減少が大幅な増益につながった。

海外ユニクロ売上は前年比7.2%減の2,606億円で計画を下回ったが、中華圏がEC含めて好調で増収増益。「独身の日(11/11)」にはアパレルカテゴリで5年連続1位を獲得した

韓国事業が黒字転換し、海外ユニクロ全体の営業利益は9.5%増の414億円に増益。

GU事業はTVCMで訴求したスウェットライクニットが好調、売上が前年比4.9%増の765億円、営業利益は9.9%増の136億円と計画を上回った。

2Q(12~2月)に入ってからも国内&中華圏のユニクロ、GUは計画通りに推移。アジア・オセアニアや北米、欧州ではコロナ禍の影響が大きい。

通期業績予想は売上収益2.2兆円(前期比9.5%増)、営業利益2,450億円(同64.0%増)のまま据え置いている。