圧倒的な成長
Shutterstock
米国のフードデリバリー最大手DoorDashは、12月9日に株式上場を果たした。初値は182ドルで、公開価格の102ドルを約8割も上回った。現在の時価総額は約530億ドル。
DoorDashはスタンフォード大学の学生4人によって2013年に創業。初めはスタンフォード大周辺のパロアルト限定でサービスを開始した。
業界では後発組だが、2020年10月時点の米国シェアは50%にのぼる。2位はUber Eatsで26%、3位はGrubhubで16%となっている。
2020年7~9月期は前四半期に引き続き、コロナ禍による巣篭もり需要が追い風となった。
- 売上高は8.79億ドル(前年比3.7倍)
- 営業損失は0.35億ドルまで改善
- 取扱総額は72.5億ドル(前年比3.5倍)に急増
- 注文回数が前年比3.4倍の2.4億回に拡大
DoorDashが注力してきた郊外地域は大都市よりも成長市場で、かつ競合過多になりにくい。それを表すかのように、成長スピードは競合と比較しても圧倒的だ。
Uber Eatsは、7〜9月期の取扱高は前年比2.4倍の86億ドルと、プラットフォームとしての規模はDoorDashを上回る。これはUberが世界の主要都市でシェア上位を狙う戦略を敷いているからだ。
DoorDashについては深掘り記事を連載中。