2020年12月31日 08:00
圧倒的な成長
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米国のフードデリバリー最大手DoorDashは、12月9日に株式上場を果たした。初値は182ドルで、公開価格の102ドルを約8割も上回った。現在の時価総額は約530億ドル。

DoorDashはスタンフォード大学の学生4人によって2013年に創業。初めはスタンフォード大周辺のパロアルト限定でサービスを開始した。

業界では後発組だが、2020年10月時点の米国シェアは50%にのぼる。2位はUber Eatsで26%、3位はGrubhubで16%となっている。

DoorDash

2020年7~9月期は前四半期に引き続き、コロナ禍による巣篭もり需要が追い風となった。

  • 売上高は8.79億ドル(前年比3.7倍)
  • 営業損失は0.35億ドルまで改善
  • 取扱総額は72.5億ドル(前年比3.5倍)に急増
  • 注文回数が前年比3.4倍の2.4億回に拡大

DoorDashが注力してきた郊外地域は大都市よりも成長市場で、かつ競合過多になりにくい。それを表すかのように、成長スピードは競合と比較しても圧倒的だ。

Uber Eatsは、7〜9月期の取扱高は前年比2.4倍の86億ドルと、プラットフォームとしての規模はDoorDashを上回る。これはUberが世界の主要都市でシェア上位を狙う戦略を敷いているからだ。

DoorDashについては深掘り記事を連載中。

【過去記事】ついにDoorDash上場へ!熾烈な競争市場を勝ち抜いた最大の要因は何か