ソフトバンクGの虎の子「Arm」が再上場へ
開示資料より作成
半導体産業における重要企業「Arm」(Arm Holdings)が8月21日、Nasdaqへの新規上場に向けた届出書類(Form F-1)を公開提出したことを発表した。
ソフトバンクグループが約3.3兆円もの巨額でArmを買収したのは2016年。2020年にはNVIDIAへ約4.2兆円もの評価で売却することを宣言したが、こちらは諸方面からの反対により頓挫した。
情報技術の発達した現代において「半導体」が重要であることは、今さら言うまでもない。先進的な半導体をつくる際、極めて大きな役割を果たしているのがArmという会社だ。
2022年の売上高は26.8億ドルと減収だったが、営業利益は6.7億ドルに拡大。ライセンスモデルのため設備投資などは限定的であり、稼ぎ出したフリーキャッシュフローも6.7億ドルを超える。
ソフトバンクグループの新たな「虎の子」となったArmは、株式市場でどれだけの評価を得られるのだろうか。今回は、その事業モデルについて改めて紐解いた上で、近況や今後の展望までを紹介する。