Adobe『Firefly』で生成AIに本腰、”公正な訓練データ”で大企業から猛烈な関心
開示資料より作成
大手テクノロジー企業のAdobeが6月15日、2023年3〜5月決算を発表。シャンタヌ・ナラヤンCEOは「画期的な革新により、生成AIの時代で優位な立ち位置を掴んでいる」と強気のコメントを寄せた。
昨年までの株式市場からの評価は、Adobeにしては珍しい時期の一つだった。2021年11月から2022年9月にかけ、株価は半分以下に下落。確認した限り、同社の株価が半減したのはITバブル崩壊後とサブプライム危機だけだ。
業績はその間にも安定的に拡大し、やがて株価も持ち直した。足元の時価総額は2,252億ドル。世界を代表するテクノロジー企業の一つとしての地位を保っている。
Adobeにおいても今の最重要事項は「AI」だ。今回の記事では新たな決算をもとに、経営陣が生成AIの時代をいかに乗り切り、そして味方につけようとしているかを紹介する。