2023年02月19日 12:00
【PayPal】徹底したコスト削減で収益拡大へ。『Braintree』が成長を牽引中
開示資料より作成

インターネット決済の老舗、ペイパル(PayPal Holdings)。1998年にその歩みを始めた同社は、今なおネット決済の巨大プラットフォームとして君臨し続けている。

成熟した収益企業と言える同社だが、株式市場からの評価は「グロース銘柄」のそれだった。2020年3月から2021年7月までにかけ、株価は3倍以上に膨らみ、その後は4分の1以下まで下落した。

ペイパルは2022年10〜12月期、売上高にして73.8億ドル(前年比7%増)、営業利益12.4億ドル(同18%増)をあげた。昨年前半には減益に落ち込んだが、足元では営業利益ベースで過去最高を更新している。

この一年、特に注力してきた一つがコストの削減だ。2022年の売上高は275億ドルで、為替影響を除くと前年比10%の増収。一方、決済費用を除いた営業費用は同じく2.7%の拡大にとどまった。