2022年12月28日 12:50
米中古車販売「Carvana」来年には破産?急拡大から業績悪化までの顛末をたどる
開示資料より作成

Carvanaという会社をご存じだろうか。「中古車の自動販売機」に代表される斬新な販売方法を提案し、米国の中古車産業に大きな衝撃をもたらしたベンチャー企業だ。

そのCarvanaが、株式市場で果てしない憂き目を見ている。株価はピーク時から約99%もの下落。一時630億ドルにのぼった時価総額はどこへやら、今は7億ドル程度にまで沈んでいる。

企業としての存続も危ぶまれ始めた。追加資金がなければ2023年までに現金が枯渇すると分析する、バンク・オブ・アメリカのアナリストもいる。

Carvanaが革新的なビジネスモデルで需要をつかみ、急拡大を実現したことは確かだ。米国の中古車産業が巨大で、非合理を抱えているのも事実。だからこそ、苦境に陥ってなおCarvanaの行く末には注目が集まる。

今回の記事では、Carvanaのビジネスモデルについて改めて紹介した上で、同社の近況を徹底解説する。果たして彼らは破綻してしまうのか。再起の可能性についても、考えを巡らせたい。