2020年11月10日 07:45
中国版Tiktokのライバル、上場へ
Strainer

中国のベンチャー企業「Kuaishou(快手)」が香港市場への上場を申請した。

Kuaishouは短尺動画アプリを展開し、Tiktokの中国版「Douyin(抖音)」とはライバル関係にあたる。上場申請書類によって、その驚異の高成長(と赤字額)が明らかとなった。

  • 2020年上期の売上は前年比48%増の253億元(≒3,987億円)
  • 売上の大半を占めるのはライブ配信。直近ではオンライン広告が牽引
  • 同じく営業損失は75.7億元(≒1,193億円)
  • 大株主にはTencentが21.5%あまりを握る

画像名

DAUは2.5年で4倍近くに

  • MAUは4.85億人(前年比64%増)、DAU2.58億人(同66%増)と急成長
  • 1日あたりの平均使用時間は85.3分に拡大
  • 2019年8月リリースの『Kuaishou Express』のマーケティングで大赤字に
  • Kuaishou Expressはテクノロジーに弱い層向けのライト版で、開始1年後の2020年8月にDAU1億人を突破

世界で二番目に大きな短尺動画プラットフォームを自称する。ライブコマースの分野でも、取扱高ベースで世界で二番目に大きなプラットフォームだという。

Eコマース取扱高は2020年の上期だけでも1,096億元(≒1.7兆円)にのぼる。MAUの26%がコンテンツ投稿者であるなど、エンゲージメントの高さが売りだ。