2020年12月14日 08:04
日本でも広がり見せる「Qアノン」
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米国で登場した陰謀論者集団「Qアノン」。驚くべきことに、日本でも一定の人気を獲得している。

Qアノンの特徴は、トランプ大統領を「闇組織と闘うヒーロー」として捉えること。側近だったマイケル・フリン元米大統領補佐官を崇める動きも目立っている。

発端とされるのが、2017年10月にアメリカの掲示板「4chan」に投稿された一連の匿名投稿である。調査によると、米国人の3分の1以上がこれらの陰謀論は「ありうる」と考えているという。

Qアノンは欧州諸国にも現地版として根付きつつある。背景にあるのは、米国の選挙や世界に広がるパンデミックに対する不安かもしれない。

Qanon

ソーシャルメディアが抱える課題

陰謀論は昔からあるが、SNSの存在によって広がりやすくなった。

情報の「確からしさ」を客観的に判断するのは、誰にとっても難しい。多くの人は根拠のあるなしではなく「自分が信じたいもの」を信じると言ったら、さすがに言い過ぎだろうか。

ブルームバーグニュースによると、日本版Qアノンで目立った活動をしていたのが「@okabaeri9111」というTwitterアカウント。どんなものか確認しようとしたら、凍結されていた。

Qアノン支持者らは、今年ヒットした「鬼滅の刃」についても「鬼が人間を食べる設定などは、小児性愛と食人に関するQアノンの主張を人々に浸透させる狙いがある」などと言及しているという。

本当に怖いのは、これらの議論がどこで起こっているか、信奉者以外の目にはほとんど入ることがないことだ。Strainer読者の諸兄姉においては、事実と憶測を判別する視点を養っていただきたいところだ。