2022年09月05日 14:05
ゲノム編集のリージョナルフィッシュが20億円調達 養殖魚の量産体制を整備
ゲノム編集により可食部を増やしたマダイ=リージョナルフィッシュ

ゲノム編集技術による魚類の品種改良に取り組むリージョナルフィッシュ(京都市)は5日、シリーズBラウンドで20億4000万円を調達したと発表した。

既存株主のBeyond Next Venturesなどに加え、NTTファイナンスや岩谷産業、FOOD & LIFE COMPANIESなど17社が第三者割当増資を引き受けた。

調達資金は国内最大級の養殖プラントの新設など量産体制の整備や、海外進出に充てる。今回の調達で累計額は約26億円となった。

リージョナルフィッシュは、京都⼤学⼤学院農学研究科の研究を基に2019年に設⽴されたスタートアップ企業。品種改良とスマート養殖を組み合わせた「次世代⽔産養殖システム」の構築を目指している。

これまでにゲノム編集で可食部を多くしたマダイや、成長速度を早めたトラフグを開発し、ECサイトで販売している。