2022年08月17日 16:46
ミッションは「日本のGDPを上げる」 ミツモア石川CEOが語る“プロダクト0”の市場とは
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見積もりプラットフォーム運営のミツモアは8月4日、総額約23億円を資金調達した。既存出資先に加え、新規ではEight Roads Ventures、MPower Partnersが加わった。三菱UFJキャピタルも戦略的な資本参画を公表している。

なぜ「見積もり」という一見ニッチな市場に特化したプラットフォームに、これだけの資金が集まったのだろうか。

ミツモアは2017年2月に創業。「ミツモア」上では、現在300種類以上のサービスで見積もりを取ることができる。今年7月には、累計依頼数は200万件を超えた。

他にも専門業者から見積もりを取ることができるサービスは存在する。ただ、「ミツモア」が他と違うのは、2017年3月のローンチ時点で200以上のサービスで利用できたことだ。

ハウスクリーニング業者からカメラマン、税理士といった様々な分野のプロフェッショナルに、同じプラットフォーム上で依頼できるのが最大の特長である。

創業者 兼 代表取締役CEOの石川彩子氏は、ベイン・アンド・カンパニーを経て海外スタートアップに勤務した経験を持つ。「ミツモア」は中小・零細企業が中心のプラットフォームであるが、石川氏のキャリアで「見積もり」への接点はなかった。

「見積もり」という営業活動は、訪問して値付けをするという一対一の泥臭いスタイルが中心だ。石川氏がなぜそのような市場に目を付け、ロケットスタートを切ろうと考えたのはなぜなのか。また、この分野はどのくらいの市場が存在するのか。

今回は石川氏に、調達した資金の投資意図も含めた、ミツモアの未来像を聞いた。