2022年07月19日 12:00
上場延期のAnyMindが50億円調達、グローバル展開加速
Strainer

アジア圏でのマーケティングを主力とするAnyMind Group(エニーマインドグループ、東京都港区)は19日、約50億円を調達したと発表した。累計調達額は約119億円となった。

既存投資家に加え、日本グロースキャピタル投資法人、プロトベンチャーズなどが新規で出資した。また、みずほ銀行より10億円の当座貸越枠を確保した。

どんな会社?

同社は十河宏輔氏が2016年にシンガポールにて創業した。十河氏はサイバーエージェント子会社であるマイクロアドの出身。現在、東南アジアを中心とした13か国・地域に17拠点を展開する。2021年12月期の売上は190億円超だった。

資金調達の理由は?

AnyMind Groupは今年2月22日、東京証券取引所マザーズ市場での上場承認が下りた。しかし、その矢先にロシアのウクライナ侵攻が始まり、株式市場が一気に冷え込んだため、3月11日に上場延期を発表していた。

とはいえ、彼らの主戦場は成長著しい東南アジア諸国であり、スピード感も重要だ。既存事業の強化拡大、ASEAN・インドなどアジアの成長市場におけるシェア拡大、海外を含めた積極的なM&Aを視野に、自力での資金調達に踏み切った。