2022年06月10日 19:08
UIターン希望の学生4割 やや減少も高水準
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就活情報サービスの学情が2023年3月卒業予定の大学生・大学院生を対象に実施した調査で、地方での就職を希望する学生は39%だった。2021年から8ポイント減少したが、2年前の2020年と比較すると17ポイント高い水準となる。

なぜ地方?

UターンやIターンを希望する学生のうち、35%は「家族と一緒に暮らしたい」を理由として挙げた。新型コロナウイルスの影響で「思うように帰省できず、家族の近くに住みたい」「非常事態で安心できる」といった意見があった。

一方、テレワーク制度や出勤回数を抑えた働き方を導入する企業も増えた。都市に本社がある会社に就職しても、地方のシェアオフィスで勤務できる例もある。地方就職を希望する学生は8割以上がコロナ下で「より地方就職を希望するようになった」とし、5人に1人は「都市に住む必要を感じなくなった」と回答した。

学情は就活情報サイトで5月9〜30日にアンケートを実施し、525人の学生から有効回答を得た。

社会人も地方志向?

20代の社会人438人を対象にした学情による2021年の調査では、Uターン・Iターンの転職希望者は2020年比6ポイント増の42%だった。

全体の50%は都市での勤務を望んでいたが、約4割はコロナ影響で「より希望するようになった」という。

地方就職の希望者のうち、最も多い理由は「必ずしも都市に住む必要を感じない」で38%。テレワークで「場所を選ばずに仕事ができるとわかった」も3割を占めた。