2022年04月15日 09:11
イーロン・マスクによるTwitter買収提案、真の狙い
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イーロン・マスクによるTwitterへの「買収オファー」が話題をさらっている。開示された資料で、マスクは「Twitterを非上場化し、変革する必要がある」と主張した。

提示された条件は、一株あたり54.2ドルでTwitterの普通株式を全て買い取るというもの。4月1日の終値と比べ38%ほどプレミアムを乗せた価格だ。直近終値と比べると20%高い水準。

発表のすぐ後、マスクは『TED2022』カンファレンスにライブ出演。「社会には言論の自由を内包する場が必要」「アルゴリズムをオープンソース化し、投稿に対するあらゆる操作が目に見えるようにすべき」と持論を述べた。

マスクは「Twitterの株式を独占したい」わけではないとも言及。「(資産的に)買い占めることは可能」だが、賛同する株主はなるべく多く残したいという。

「強い直感」として強調したのは「最大限信頼された公的プラットフォームが未来の文明において必要である」ということ。「経済的リターンは全く期待していない」と付け加える。

「言論の自由原理主義」を自称する一方、「違法」な発言は取り締まられるべきとも認めた。目指すは「法的統制」と「SNS上のルール」が合致した状態であり、私企業がブラックボックスの中でそれ以上の操作をすべきでないというのがマスクの主張である。