2022年04月14日 16:17
北米ユニクロが創業初の黒字化へ 国内は苦戦
Chie Inoue / Shutterstock.com

ファーストリテイリングは14日、2022年8月期2Q決算を発表。売上収益1兆2,189億円(前年比1.3%増)、営業利益1,892億円(前年比12.7%増)と大幅な増益となった。

好調なのは、アジア・オセアニア地区、北米、欧州のユニクロ事業だ。一方、国内、グレーターチャイナ、ジーユーは減収減益。

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特筆すべきは、創業以来赤字続きだった北米ユニクロ事業の通期黒字化予想の発表だ。2027年8月期には売上3,000億円を目指す。一方、好調だったグレーターチャイナの落ち込みは、アパレルへの購買意欲の低下の影響もあるという。

特に激しい落ち込みを見せるのは国内ユニクロ事業だ。売上収益は前年比10.2%減、営業利益は17.3%減。2割近い利益の落ち込みは、前年が好調であったこともあるが、売れ筋商品の欠品による機会ロスにもよる。

なお、3月の既存店+Eコマースの売上高は89.3%で、8か月連続の前年割れ。理由として気温の低さによる春物商品の販売苦戦とニュース性のある商品の不足を挙げた。後者は根本的な改善が急がれる。

通期予想は売上収益2兆2,000億円(前期比3.1%増)、営業利益2,700億円(前期比8.4%増)の予想。北米・欧州を収益の柱とすべく、ZARAをはじめとする欧米アパレルとの真っ向勝負が始まる。