2022年04月13日 14:13
iPhone受託生産のペガトロン、上海などで操業を停止
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米アップルのiPhone組み立てを請け負う台湾のペガトロンが、中国の上海および近隣の崑山市で生産を停止したと複数の媒体が報道。現地の厳格な新型コロナ対策が理由だという。

上海は現在、新型コロナの流行が始まった2020年初頭以来最も深刻な感染拡大に直面。ゼロ・コロナを目指す当局は今年3月末から厳格なロックダウンを実施。グローバルなサプライチェーンへの影響が懸念されている。

Nikkei Asiaによれば、ペガトロンはiPhone全体の20%〜30%の組み立てを担っており、今回操業が停止されたのはその主力工場だという。同社はこれまで、「クローズトループ」と呼ばれる隔離対策を施した上で生産の継続が認められていた。

iPhone組み立てに関しては今年3月、台湾のフォックスコンも新型コロナの影響で深セン工場の操業を停止。ただし、同製造拠点はその後に通常業務を再開していた。

ペガトロンは今後の生産再開について、「政府からの通知次第」と言及。「生産停止が財務状況に与える影響について引き続き精査していく」としている。