2020年12月03日 07:59
圧倒的なリテンション率
Shutterstock

今年9月にIPOしたばかりのSnowflake。企業向けのデータ分析基盤を提供する会社だ。

未上場株主だったセールスフォースは上場によって11億ドルもの収益を手にし、ウォーレン・バフェットが運営するバークシャー・ハサウェイも初めてのIPO投資に手を出した。

  • 8〜10月期決算での売上は前年比119%増の1.6億ドル
  • 営業損失はIPOにともなう費用計上もあり1.69億ドルに拡大
  • 顧客数は3,554(前年比84%増)に続伸
  • 年契約額100万ドルを超える超大口顧客は110%増の65社となった

Snowflake

Net revenue retention rate

Snowflakeにおいて突出しているのは、「Net revenue retention rate」という値だ。これは既存顧客の継続率を売上ベースで表したもので、解約とアップセル分をともに含んでいる

つまり、これが100%を超えるということは、新たな顧客を獲得しなくても成長できるということだ。Snowflakeはその数値が162%。まさに驚異的である。

時価総額は昨晩時点で810億ドル。時間外では3%の下落だ。年間売上予想が5.43億ドルだから、その149倍。今投資する人が生きているうちに回収するには、さらなる成長か不老長寿の薬か、どちらかが必要である。