2022年02月16日 14:39
世界の半導体販売が過去最高、5,000億ドル突破
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米国半導体工業会(SIA)は14日、2021年の世界の半導体売上高が5,559億ドル(前年比26.2%増)だったと発表した。5,000億ドルを初めて突破。今後も増加を続け、22年には6,000億ドルを超えるとの見通しを示している。

SIAによると、21年の販売数も過去最多の1兆1,500億個。ジョン・ニューファCEOは「半導体の需要が急速に高まり、メーカーが過去にないレベルで生産増強した」とコメントした。

耐熱性のあるオートグレード半導体の売上高は264億ドル(同34%増)で、販売数も33%増加するなど伸びが顕著だった。家電や自動車などに使われ、電気信号処理に用いられるアナログ半導体の売上高は740億ドル(同33%増)。

論理演算機能に使われるロジック半導体の売上高は1,548億ドル(同30.8%増)。データセンターへの投資拡大などが販売を押し上げたとみられる。

半導体の最大市場は中国で、1,925億ドル(同27%増)。米州(1,215億ドル)が続き、日本は437億ドル(同20%増)だった。欧州なども市場規模が伸びている。

ロイター通信によると、サムスン電子やインテルなど主要メーカーが設備投資を発表しており、半導体の需要は引き続き上昇する見通しだ。