2022年02月15日 11:10
楽天G、携帯投資響き赤字続く
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楽天グループは14日、2021年12月期の営業損益は1,947億円の赤字だったと発表。前期は938億円の赤字で、携帯電話事業への投資などが業績に響いた。

売上収益は1兆6,817億円(前期比15.5%増)。巣ごもり需要を背景に、楽天市場や楽天トラベルなどの流通総額は5兆円(同10.4%増)。国内EC事業の売上高は7,119億円(同18.1%増)、営業利益は742億円(37.7%増)で成長が続く。ネット証券やクレジットカードなど金融事業も堅調だった。

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携帯電話事業は他社との競争も激しく、見通しは不透明な状況だ。基地局整備や、自社の設備が整っていない地域でKDDIから通信回線を借りるローミングの費用がかさみ、同事業は4,211億円の営業赤字を計上。

費用削減のためローミングの地域を順次減らしていき、今後は自社回線の整備を進める方針。目標としていた通信規格4Gの人口カバー率96%は達成した。

楽天Gが掲げる黒字化の目標は23年12月期。今後の新規契約者数獲得の伸びがカギになりそうだ。