2022年02月04日 17:00
売上増も、赤字転落
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メルカリが2月3日に発表した2021年7~12月期決算は、売上高が前年同期比47.7%増の711億円に成長。営業損益は17億円の赤字(前年同期は13億円の黒字)、純損益は27億円の赤字(同41億円の黒字)に転落した。

赤字の主な理由は販管費の増加だ。新規ユーザー獲得のための広告などの投資を積極的に行ったためという。

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メルカリは国内の成長余地が狭まり、新規事業も大ヒットは出ていない。メルカリ事業の安定成長を基盤にしつつ、新規事業を羽ばたかせられるかが今後の課題になりそうだ。

日本のメルカリの流通総額(GMV)は4,302億円(前年同期+626億円)に伸びたが、成長率は想定より低かった。2021年10月に緊急事態宣言が解除された影響で、出品数や購入頻度が減少したためという。MAUは2,045万人に増えた。

米メルカリのGMVは5億8,000万ドル(同+2,700万ドル)と順調。マーケティングが奏功し、GMV成長率は月次ベースで加速しているという。MAUは512万人に成長した。

2021年10月にスタートした「メルカリShops」は出店数・出品数が着実に成長。物流子会社の設立やNFT関連サービス立ち上げなど、新規事業の開拓にも力を入れている。