2022年02月02日 14:31
仮想通貨「Diem」発行を断念
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米Metaの仮想通貨プロジェクト「Diem」を運営するDiem協会は1月31日、保有する知財や資産を米Silvergateに売却したことを発表。売却額は約2億ドル。改名や規制当局の反発、参加予定企業の相次ぐ脱退などを経て、同プロジェクトは終了となった。

Diemのスチュワート・レヴィCEOは 「米規制当局との対話で、プロジェクトを進められないことが明らかになった」と説明。「この結果、資産売却が最善の道であった」と述べている。

Facebookは2019年、Diemの前身である仮想通貨「Libra」を発表。2020年中の提供開始を目指していた。しかし、これには各国の規制当局が懸念を表明。パートナー企業が続々と離脱する中、同プロジェクトは2020年12月に名称を変更していた。

Diemの資産を購入したSilvergateは暗号通貨に特化した米国の銀行。これまで米ドルに連動したステーブルコインの立ち上げでDiemと協力していた。

この話題を取り上げたThe Vergeでは、Silvergateや他社が将来的にDiemのプロジェクトを復活させる可能性に言及。ただし、Libraの創設チームの多くがMetaを退社していることに触れ、「かつてと同レベルの後ろ盾を得て再登場する見込みは低い」と指摘する。