2022年02月01日 15:02
売上総利益率43.1%、DX需要拡大でSI好調
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金融機関を中心にシステム構築・運用を手がけるシンプレクス・ホールディングスが2021年4~12月期決算を発表。売上収益は+12.2%の232.6億円、営業利益が+41.2%の51.5億円だった。DX需要の拡大で、システム構築(SI)事業が大きく伸びている。

旧ソロモン・ブラザーズのトレーディング技術チームが1997年に創業。銀行や証券会社など大手金融機関を顧客に多く抱える。2013年にマネジメントバイアウトにより上場廃止、2021年9月に東証一部に再上場した。

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SIの売上収益は+10.2%の147.9億円と好調。運用サービスも+6.0%の77.4億円に拡大した。大手銀行向けプラットフォーム構築や大手ネット証券などの案件を抱える金融ソリューション分野が好調だった。

2021年4月に設立した戦略/DXコンサルファーム「Xspear Consulting」の売上収益は7.1億円と順調な立ち上がり。中央省庁など幅広い顧客のプロジェクトを手がけ、通期売上10億円を目指す。

2022年3月期通期は、売上収益は303億円で据え置く一方、営業利益は前回予想比+11.0%の62.3億円に上方修正。経営の最重要KPIに設定する売上総利益率は、ソフトウェア業界平均(24.9%)を大きく上回る43.1%となる見通しだ。