EVシフト進展も生産台数は65年ぶりの低水準に
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イギリスの自動車生産台数は2021年、85万9,575台で前年から6.7%減少。1956年以来最も少なかった。英自動車販売協会(SMMT)の新たなデータから明らかになった。
SMMTによれば、この数字は新型コロナ以前の2019年より34%少なく、生産台数減少の主な原因は半導体不足だという。
ただし、この中でも低排出ガス車やゼロエミッション車の生産台数は増加。2021年のBEV(バッテリーEV)、HEV(ハイブリッド車)、PHEV(プラグインハイブリッド車)の総生産台数は22万4,011台で過去最高となり、全体の26.1%を占めたという。
SMMTは、全体の生産台数が減少する中、BEVの生産台数が72%、HEVの生産台数が16.4%増加したことを指摘。EV生産へのシフトをポジティブな一面に挙げている。
同協会は今月始め、2021年について「EV普及が最も成功した1年」と言及。この1年で過去5年の合計より多くのBEVの新車登録が行われたことを明かしていた。
なお、英政府はディーゼル車とガソリン車の新車販売を2030年までに禁止する方針。2035年からは、すべての新車をゼロエミッション車にすることを目指している。