大阪・関西万博での稼働目指す
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中国ドローンメーカーのイーハン(EHang)は20日、民間ヘリ事業者AirXと日本国内の機体販売に関するパートナー契約を締結したと発表。旅客輸送を目的とするドローンEH216型の予約注文(50台)をAirXから受けており、2025年の大阪・関西万博で「エアタクシー」としての稼働を目指すという。
EHangはAAV(自立飛行型航空機)の技術開発に取り組むスタートアップ。1〜2人乗りの旅客輸送用ドローンなどを手がけ、これまでに中国や北米など世界各国で試験飛行を実施した。
一般的なヘリコプターと違い小型で機動性が高く、エアタクシーのような旅客輸送目的だけでなく、物資輸送や救急医療など幅広い分野での活用が期待されている。
エアタクシーを巡っては、ヨーロッパやアジアなど各国でドローンを活用した事業化を目指す企業が誕生。都市部の交通渋滞緩和や騒音低減などの効果が見込める一方で、安全性の観点から各国の航空規制が壁となっており、実際に商用飛行に至った事例はまだない。
米調査会社リポート・オーシャンによると2027年までにドローンタクシーの世界市場は62.9%成長し、4,392万米ドルに達すると予測。開発への投資も増加しているという。