値上げ効果で1割増益に
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米P&Gが1月19日、2021年10~12月期決算を発表。売上高は前年同期比6%増の209億5,300万ドル(約2兆4,000億円)、純利益は10%増の42億2,300 万ドル(約4,900億円)。生理用品などの値上げでコスト増を吸収し、22年6月期通期の売上高見通しも上方修正した。
P&Gは原材料高への対応のため、2021年9月以降におむつや生理用品を値上げした。今回決算の6%増収のうち半分はこれらの値上げ分が寄与。
2022年6月期は原材料高で23億ドル分のコスト増となり、為替のドル高進行も2億ドルのマイナス影響を利益に与える。
P&Gは高いブランド力や商品力を背景にさらなる値上げに踏み切る。CNBCによると、すでに小売業者に洗剤などの2月以降の値上げ方針を伝えたという。
値上げによる増収効果を織り込み、2022年6月期の売上高見通しは前期比2~4%増から3~4%増に上方修正。
今回決算の売上高は203億4000万ドルのアナリストの事前予想を上回った。1月19日のP&G株は前日比3.4%上昇。市場全体が下落する中で力強さを見せた。