2021年09月27日 22:06
イーロン・マスク、中国にゴマすり
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Teslaのイーロン・マスクCEOは中国政府が主催する世界インターネット大会(World Internet Conference)に登場。中国を「デジタル化のグローバルリーダー」であると発言した。

重要な理由: 中国は世界最大のEV市場であり、Teslaの成長にとっても極めて重要な立ち位置を占める。今回の発言で、マスクは「中国重視」の姿勢を改めて示したことになる。

マスクは今月前半にも世界新エネルギー車大会(World New Energy Vehicle Congress)に登場。中国の自動車メーカーがソフトウェアに優れ、「世界で最も競争力がある」と評した。

Teslaは今後も中国における投資を拡大する方針だが、評判は万全とは言えない。今年4月に行われた上海モーターショーでは、一人の女性が「欠陥ブレーキ」などを叫びながら抗議した。

女性は河南省の顧客で、父親が運転していたModel 3に衝突事故が起きていたという。インターネット上では女性を擁護する声が広がった。中国軍の関係者はTesla車の利用を制限されたとの報道もある。

マスクは「我々はデータ管理を強化する新たな法規制を歓迎する」とも発言。中国内にデータセンターを有し、生産から販売、充電に至るまで全ての情報が海外に出ることはないと強調した。