ウェルズ・ファーゴも顧客に
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金融機関向けのクラウドプラットフォームを展開するnCinoが、市場からの評価を高めている。
9月1日に発表された5〜7月期決算で、売上高は6,650万ドル(前年比36%増)。前回予想の上限(6,400万ドル)を大きく上回った。
通期売上予想を2.63〜2.64億ドルへと上方修正。株価は決算発表後の5日間で約20%も高騰した。
中でも注目を集めたのが、ウェルズ・ファーゴ(Wells Fargo)との連携だ。米国4大銀行の一つであり、総資産は1.9兆ドルにのぼる。
フランスでも初となる顧客を獲得。大中小あらゆる銀行が世界中でnCinoを利用することを目指す。バンクオブアメリカは2017年以来、nCinoの顧客である。
nCinoは銀行の貸付業務など、定常オペレーションのデジタル化を助ける。顧客は口座開設の完了率を127%も高められ、一方ではサービス費用を92%削減できるという。
サブスクリプション収益の拡大とともに、グロスマージンも改善。直近では60%を超え、3年前の水準(51%)から継続的に上昇している。